あいさつ
大澤賢悟です。 9月に入りました。まだまだ暑い日が続くと思いますが、朝晩は幾分涼しくなるかもしれません。子供の夏休み期間中、家族で様々な場所に出かけ、旅行や登山を楽しみました。次男とは登山愛好家の間で有名な槍ヶ岳や剣岳に一緒に登ってきました。どちらも大人でも難しい山ですが、子供の成長ぶりを目の当たりにし、とても感慨深かったです。
嘘をつかない自分専用・社内専用AIになる? GoogleのNotebookLM
現在、提供されている一般的な生成AIはハルシネーション(幻覚)といわれる間違った情報を返すことがよくあります。しかし、Googleが新しく提供しているNotebookLMは、このハルシネーションが極力発生しない仕組みになっている生成AIです。NotebookLMはGoogleが提供しているGeminiをベースにした生成系AIです。特徴は、基本的にユーザーが提供したドキュメントのみから回答を生成するようになっている点です。
通常の大規模生成AIは様々な情報をベースにしているため、学習情報に間違った情報も含まれていることから、間違った回答を返すことがあります。しかしNotebookLMでは、大規模生成AIは回答を作るための自然な言葉の選択という点でのみ活用され、回答となる情報はユーザーが追加したドキュメントから生成します。例えば、冷蔵庫の説明書を登録した場合、その説明書に書かれた内容から回答を生成するため、ハルシネーションのリスクがとても低くなります。
登録用のドキュメントもGoogleドキュメントやPDFファイル等、様々なフォーマットに対応しているため、これまで社内で作成した作業マニュアルを登録すれば、社内マニュアルについて解説してくれるAIが作れます。作成したAIの共有機能があるため、個人だけではなく社内での活用もできます。
現在は実験中のプロダクトのため無料で利用することができますが、将来的には有料化される可能性があります。無料の今のうちにどんどん使ってみてはいかがでしょうか?
住宅ローン減税が工務店を滅ぼす?
住宅を新築する際に非常に気になる住宅ローン減税の制度が、2024年より大きく変わりました。原則として、住宅ローン減税を受けるには省エネ基準を満たす家でなければならなくなりました。この変更は、エネルギー効率の高い住宅の普及を促進し、環境負荷を軽減することを目的としています。しかし、この政策変更は小規模な工務店に大きな影響をもたらす可能性があります。小規模な工務店にとって、省エネ基準を満たすための技術的な対応や複雑な書類作成は大きな負担となります。結果として、小規模工務店が建築する住宅は住宅ローン減税の対象外となる可能性が高くなり、消費者にとっては実質的な価格上昇として感じられるでしょう。住宅ローン減税が適用されないことで、ハウスメーカーの物件と比べて割高に見えてしまうでしょう。
この状況は、消費者の選択に大きな影響を与える可能性があります。価格に敏感な買主は、住宅ローン減税が適用されるハウスメーカーの物件を選ぶ傾向が強まるかもしれません。その結果、小規模工務店は顧客を失い、経営に深刻な影響が出る可能性があります。 小規模工務店が生き残るためには、省エネ基準を満たす技術や知識を自社で獲得するか、外部の専門家を活用するかの選択が迫られますが、いずれにしても相当なコストがかかります。この新しい税制度の変更に対応するための経営戦略を早急に立てる必要があるでしょう。
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