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ブログBlog

2024.10.01
ブックレビュー (2024年10月)

『頭に来てもアホとは戦うな! 』

田村耕太郎

朝日新聞出版 (2014/7/8) 1,430円

 

【感想】

ミルケン・インスティテュートシニア・フェロー、シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。エール大学シニアフェロー、ハーバード大学フェロー、ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院フェローも歴任。元衆議院議員。ご自身の経験をふんだんに取り入れ人生を有意義に過ごすための方法を著した一冊。

「そもそも数十年生きてきた他人の考え方を変えることができるケースは稀です。変わるとすれば、本人に大きな影響力を与える何かがあった時ぐらいです。古今東西、近くから遠くまでアホはたくさんいます。あらゆる手をもってしても戦わないことが不利益になるという事態以外、アホと戦うことは意味がありません。戦ってもアホは変わることはなく、時間と体力と精神力を浪費します。しかも、悪いことに自分はすっきりしないし、アホの中にはそれ以上にくすぶり続けて継続的に無駄な小競り合いが続きかねません。そんなことに頑張るぐらいなら、アホが騒ぎ出したら、そっと距離を置くことが一番有効です。難しいかもしれませんが、可能であれば永久に距離を置けるようにすることです。そして、そのあとイライラせずになるべく早く忘れることです。アホのことは考えるどころか、頭に浮かぶことさえ時間の無駄遣いです。本書の中ではアホをうまく活用して…とありましたが、できることなら最良でしょうが難しいということは覚えておくべきです。さらに、活用できるようなアホばかりではないということも理解しておくべきです。アホは絡みがいがないと実感すれば、別のターゲットに絡みます。」

このようなことを理解するようになってから、だいぶ無駄な時間がなくなりました。そんなきっかけになった本です。

 

【以下、引用】

私がこの本で送りたいメッセージは経営戦略に似ている。「限られた資源を無駄遣いするな」と言うことだ。

時間もエネルギーもタイミングも、たった一度の人生を思い切り謳歌するための、限られた財産である。それを「アホと戦う」というマイナスにしかならない使い方で浪費する多と言いたいのだ。

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孫子の兵法で一番有名な一節として、「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の塀を屈する派善の善なるものなり」というのがある。…「孫子の兵法」が世界中の経営者に今でも愛読されているのは、「限られた資源を無駄遣いするな」というメッセージが経営戦略そのものであるからだ。

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戦うべき相手は人間関係で「くよくよ悩む自分」「腹を立てる自分」だと思ってほしい。そして、神経をすり減らさないための第一のポイントは、自分にもっと関心を持つことだ。

・・・

アホと戦わない生き方こそ、あなたがあなたらしくあることができ、あなたが目指す目標により近づけることになるのだ。大切な人生をより輝くものにするためにも彼らと戦ってはならない。そんな人間はほっておけばいいのだ。無駄に戦えば、あなたの方が人生を大事にしない最低のアホになってしまう。

 

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