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2022.08.12
先生業(サービス業)の差別化のポイントとは

◆自社の強みを知る

継続的に安定した経営を行っていくためには「差別化」が必要です。 そのために必要なことは自社の強みをしっかり把握し、その強みを磨いて勝負をすることです。

ここで重要なことは特定の分野に特化することです。 小規模・零細企業や個人事業者は、人・モノ・金・情報のすべてが足りません。 そのため、同じように万人受けする商品を提供して勝負することはできません。

特定の分野に特化することでお客様が○○さんは□□をやっているんだ!と認知しやすくなります。 内容を理解してもらいにくい先生業(サービス業)にとって非常に重要です。

また、無形のサービスを有形化することも重要です。有形化することでサービスが目に見えるため、お客様に伝わりやすくなります。 これは、見えない・わかりにくい”コト”を見えるわかりやすい”モノ”に変えることにつながります。

このようなことを踏まえ、特定のお客様に向けて、どのライバルよりも強いという部分をみつけ、そこを磨き、そこで戦っていくことビジネスモデルを作ることが最も効果的です。 これこそが最も効果的な差別化です。差別化をして勝負を始めたら、お客様のニーズを聞きながらどんどん修正します。 そうして、より真似しづらく価値の高い差別化に作り上げていきます。

 

◆差別化要因を長期的に磨く

多くの人が認知しているわかりやすいサービスで勝負をするのか、 一般的なサービスを高付加価値サービスにグレードアップすることで勝負するのかが 重要な分かれ道になります。 前者は、ある程度単価が定まっており、価格競争を通じて時間とともに単価が下がりやすいビジネスです。 後者は、高単価のビジネスも可能ですが、商品の認知度を高めるところから必要になるため、 顧客の確保が難しくなります。

このような点を踏まえ、強みをもとに差別化を行うためには長期的な経営戦略が必要不可欠です。 先生業(サービス業)は、どのように工夫しても、製造業や飲食業のような物を提供する業種に比べて 内容が伝わりにくいためです。

しかし、逆に言えば、認知をしてもらいブランドを確立すると他社の参入は容易ではありません。 他社へ乗り換えるためには、お客様が、わかりにくい他社のサービスを理解する必要があり、 乗り換えには不安という障壁を越える必要があるからです。 ただし、価格で確保したお客様は、比較要素が価格だけになるため、簡単に他社へ乗り換えます。

どのような場合であっても、これらはすべて戦略とビジネスモデルをどうするのか?という経営判断になります。

 

◆集客の仕組み作り

先生業(サービス業)を行っている人の多くは、集客を苦手とする人が多く 能力は高いのにお客様が集まらないという場合も珍しくありません。 この問題を解決するためには、長期的な視点での集客の仕組みづくりが必要です。 先生業(サービス業)の場合は、業種によってさまざまな特徴がありますので、特徴に合わせた集客方法の活用が効果的です。

・SNSやブログ等のインターネットを活用して情報を提供することで ファンを増やす方法。

・交流会等を通じて知り合いを増やし、そこから深い人脈を構築することで 口コミが継続的に生まれる環境を創る方法。

・セミナーを開催し情報提供を行うことで、見込み客の確保につなげる方法。

・既存のお客様からの積極的な口コミを促す方法。

その他にも多くの方法がありますし、一般的にはこれらの方法を組み合わせて提供します。 しかし、どの方法であっても、短期間で成功することは難しいため、 戦略的に実行と調整を繰り返して構築し続けることが重要です。

 

◆人で差別化する

先生業(サービス業)は一人で提供していれば自分の気持ち次第ですが、スタッフを活用する場合、そこで働くスタッフのモチベーションに大きく左右される業種です。 そのため、スタッフの納得性の高い運営を行うことが重要です。 また、在籍中のスタッフが納得し満足する店舗運営を行うことで新しいスタッフの雇用につながります。 近年、人員不足で人員確保が難しくなっています。そんな中でも働きたい!と思ってもらえる店舗づくりが 人員の満足、売上の向上につながります。

経営計画書を活用して従業員のための経営につなげることは非常に効果的です。