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ブログBlog

2019.07.01
事務所通信第12号(2019年7月)

あいさつ

 

大澤賢悟です。夏本番も近づいてきましたが、みなさま体調はいかがですか?私事になりますが、先月3人目の子どもが産まれました。久しぶりの新生児、しかも初めての娘なので新鮮です。沐浴担当として毎日がんばっています。7月はあちこちでお祭りがありますね。豊田市のおいでん祭りには、幼稚園枠で次男が参加します。飲みすぎ食べすぎ夏バテに気を付けて夏を満喫しましょう。

 

 

恐怖のブラックマネー

吉本の芸人が闇営業を行ったことが世間を騒がせています。反社会勢力からギャラを受けとったことが問題になっています。是非は世間に任せ、ここでは闇営業でもらったお金の税金について考えます。芸人は一般的に個人事業主です。そのため、芸によって得たお金はすべて事業所得になります。会社を通しているかは関係ありません。受け取ったお金から税金を払う必要がありますが、闇営業だからと言って税金を払っていないと大変です。著名な芸人の場合、所得が高くなるため、得たお金の半分以上が所得税・住民税になります。所得隠しと判断され、長期の延滞期間が加わったとすると、重加算税と延滞税が加わり、消費税も加味すれば手元資金はマイナスになりかねません。所得隠しは絶対にいけません。

 

一番大事な財務諸表は貸借対照表

財務諸表と呼ばれる資料には大きく3つあります。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書です。この中で、社長にとって最も重要な資料は何だと思いますか?それは、貸借対照表です。損益計算書が1年の経営成績を表すものなら、貸借対照表は会社が生まれてから今日までの経営成績を表す帳票です。確かに、損益計算書で毎年の利益を見ることはとても重要ですが、どちらかというと景気の波に左右されることのほうが多くなります。これに対して、貸借対照表は会社の歴史をすべて含んだ経営成績なので、景気の波というよりは、経営者の経営結果が反映された資料になります。そのため、銀行は損益計算書より貸借対照表を重視します。少しでのよいので貸借対照表を気にかけてみてください。

 

2,000万円問題

世間を騒がしている老後資金が2,000万円足らない問題。言葉に驚きが走りましたが、できればきちんと資料を見てほしいところです。5月22日の金融庁の資料が発端とのことですが、そもそも原因となる資料を4月22日に厚生労働省が発表しています。これによると、老後月額5.5万円ほど収入と支出の差があるとのことですが、支出を見ると8万円くらい遊興費です。しかも、この資料の目的は老後の収入と支出に差があるからiDecoやNISAで資産形成しよう、と促すもの。数字の是非はさておき、ここだけから単純に2,000万円足らないから何とかしろ!はちょっと乱暴な気がします。

 

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