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ブログBlog

2019.11.01

あいさつ

 

大澤賢悟です。11月に入り、だいぶ涼しくなってきました。日本では旧暦11月を霜月と呼び、現在では新暦11月の別名としても使われています。事務所は日が入りづらいためか、霜が降る月の名の通り、朝はすっかり霜が降りています。税理士業は12月は忙しくなるため、事務所の大掃除は11月の初旬に行っています。ご迷惑を掛けるかもしれませんがよろしくお願いいたします。

 

 

キャッシュレスと消費税還元

複数税率に合わせて始まったキャッシュレス決済ですが、コンビニなど一部の店舗ではその場で値引きが行われます。しかし、これが実際の経理ではとても大変です。というのも、2%分の値引きが8%の商品も10%の商品も一律に行われるためです。例えば、500円の8%商品と、1,000円の10%商品を買った場合、税込み合計金額が1,640円です。その時2%の還元になりますので還元額は32円です。そのため、支払総額は32円値引きされ、1,608円になります。さて、ここで問題が起きます。32円のうち8%商品の還元額はいくらで、10%商品の還元額はいくらになるでしょうか?一度計算してみてください。消費税を正しく計算するには、税率ごとの金額できちんと按分しなければいけません。

 

設備を導入するときには

 

設備を導入するとき、100万円ぐらいまでであれば、自己資金のみで対応が可能です。しかし、重機のような高額な機材の場合、運転資金などを残すことを考えると、自己資金だけで賄うのは難しく、借入が必要になります。借入の際、銀行は設備投資の目的やその効果、設備投資による収益性などを検討し、貸したお金が返ってくると判断すると融資をします。この中で、目的や効果はだれしも考えることですが、収益性はなんとなくということも珍しくありません。収益性を細かく考える場合は資金繰り表を作ります。ざっくり考える場合には、設備の導入によって、設備価格+ランニングコスト以上の利益が上がるかを検討します。ランニングコストには、支払利息、修繕費、燃料費などが含まれます。

 

 

商売に与える大きな影響

お客様とも良い関係を築き、取引先とのパワーバランスを整えた会社に、黒船のようにやってくる大きな影響力が2つあります。1つは、市場に新しく入ってくる会社です。特に大手が新しく入ってくると、まずはお客様確保!と、キャンペーン等で安値競争をすることも多く、様々な影響を受けます。安値でやれることには限界があり、違いをうまく伝えることがポイントです。もう1つは技術の進歩。技術が進歩すると市場には今までになかった商品が入ってきます。カメラ ⇒ デジカメ ⇒ スマートフォンの流れは非常に有名で、市場は大きく変わりました。率先して、新技術を取り入れることが重要になります。

 

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2019.10.01

あいさつ

 

大澤賢悟です。ついに消費税が複数税率に変わりました。あれは8%、これは10%とわかりづらいところも多く、しばらくは色々なところで困惑しそうですね。慣れるまでの辛抱です。お仕事の点からはレシートの保管をお願いいたします。10月は寒暖の差が激しくなる月です。社長は体が資本なので健康に気をつけてくださいね。私も風邪をひかないように注意して、日々頑張ります。

 

 

わかりにくい消費税

消費税が複数税率になりました。飲食関係は細かいところで適用税率が変わるため、レシートを見たときにあれっ?となることも良くありそうです。例えば、レストランで食べれば当然10%です。それでは、フードコートはどうでしょうか?フードコートは飲食スペースがもともとあるという前提なので10%になります。では、キッチンカーはどうでしょうか?キッチンカーが店の前に飲食スペースを用意していれば、基本は10%です。状況にもよりますが持ち帰りを選択すれば8%です。持ち帰りが前提のお店なら8%です。近くに公園がある場合には、そこにベンチやテーブルがある場合も珍しくありませんが、その場合はキッチンカーは「食事」というサービスではなく「食料品」という物の提供なので8%です。まだまだあげるときりがありません。

 

 

必要な運転資金はいくら?

銀行から運転資金の融資を受けるときには、必要な運転資金を社長がささっと計算できると銀行向けにとても印象が良くなります。所用運転資金は、「売上債権+棚卸資産-買入債務」でざっくり計算できます。売上債権とは売掛金や受取手形など、買入債務は買掛金や支払手形などです。銀行は上の式で計算した運転資金から、「現在運転資金として融資されている残額」を引いた額を目安に運転資金を融資しようと考えます。しかし、所用運転資金や、上記の目安額がマイナスだからと言って借りられないわけではありません。その場合は、なぜ計算上の運転資金より多くの運転資金が必要なのか?ということを、数字で説明して納得してもらえれば十分借りる余地があります。

 

 

自分のポジションをコントロール

どんな社長でも経営は安定させたいもの。そんな時、考えてほしいのは、仕入先・売上先とのパワーバランスです。というのも仕入も売上もどこかに多くを依存をすると、価格交渉をされた場合にとても辛くなるからです。もちろん、すぐになんとかできる問題ではありません。とくに売上先などは、10年単位での対応が必要です。例えば、「10年後には取引先を7社にして、1社あたりの売上割合は最大で全売り上げの30%以下にする」と結果を考え、5年後、3年後、1年後にどこまでできている必要があるかという目標値を作ります。そうすると目標値を達成するために今何をしておかないといけないか?が見えてきます。

 

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2019.09.01

あいさつ

 

大澤賢悟です。朝夕に涼しさを感じられるようになりました。読書もますますはかどる季節です。ところで、書籍の世界一のベストセラーはなんだと思いますか?それは「聖書」で推定4000億冊とも。スケールが違いますね。今年の中秋の名月は9月13日。太陽と月の位置関係でもっとも月が美しく見えるので、天体望遠鏡でじっくり眺めたいところです。天気が良いといいですね。

 

明細の書かれたレシートの保管をお願いします

10月から消費税の複数税率が始まる予定です。それに合わせて10月以降は、帳簿や請求書等の記載事項が「区分記載請求書等保存方式」に変わります。そのため請求書等には「軽減税率の対象品目である旨」と、「税率の異なるごとに合計した税込み金額」の記載が必要になります。売上として請求書を出す場合には、軽減税率の対象品目がなければあまり気にすることはありません。どちらかと言うと、経費として活用する場合に注意が必要です。そのため今後は、合計金額の書かれた領収書ではなく、明細の書かれているレシートの保管をお願いします。なお、2023年10月以降は、取り扱いがより厳しくなることに慣れるためにも、今のうちからの対応をお願いいたします。

 

 

佐々木投手の価値

甲子園が終わり大船渡の佐々木君や星稜の奥川君がドラフトの目玉として注目されています。特に佐々木君は甲子園予選の決勝での登板回避がニュースを騒がせました。さて、その佐々木君もプロになれば個人事業主。そこでお金の視点から、無理をして投げるべきであったかを検討します。仮に、佐々木君のポテンシャルをダルビッシュ投手と同じぐらいと考えます。ダルビッシュ投手の2019年までの野球選手としての合計年俸は126億円。さらにCM等での収入があります。登板回避した決勝戦、無理して投げて肘や肩を壊してしまうと活躍は制限されます。その損失は100億円以上かもしれません。もちろん熱意や青春も重要ですが数字はリアルで非情です。

 

 

お客様と自社と競合

商売を行う場所を市場(しじょう)と言います。この市場では、お客様と自社と競合の関係から、いかに自社に有意な状況を作っていくかが重要だと考えられています。お客様はどのようなニーズをもっているか?競合はお客様のニーズにどのように対応しているか、自社はお客様と競合にどうしていくべきかなどを考えます。現実には、様々な問題がさらに細分化されるため、考えることが増え、かなり大変です。しかし、こういった基本的な部分がきちんと考えられていないと、お客様はなぜ競合ではなく自社を選択したのか?ということがわからなくなります。まずは自社について掘り下げることから始めてみてはいかがでしょう?

 

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2019.08.01

あいさつ

 

大澤賢悟です。毎日暑いですね。体に無理なく過ごせていますか?子供達はカブトムシやクワガタムシを捕まえて飼育しています。自然界では、カブトムシが2,3ヶ月、クワガタムシが4,5年と寿命がかなり違います。しかし子どもにいじられる虫かごでは、夏を越えられるかという点で一緒。申し訳ないですが、命の勉強をさせてもらっています。今号は消費税UPに向けた還元制度特集です。

 

 

キャッシュレス・消費者還元事業

還元期間は2019年10月~2020年6月。対象店舗でクレジットカード / デビットカード / 電子マネー / QRコード等を使って代金を支払うと、事業者によって5%もしくは2%分、ポイント還元が受けられる制度です。注意点として、2点あります。①自分の持っているクレジットカード等が対象なのか?ということと、②支払いをした店舗が対象なのか?ということです。①は公式HPで確認することができます。②は各店舗で加盟店登録が必要なためすべての中小企業が対象にはなりません。公式HPで2019年7月下旬ごろに対象店舗を公表する予定となっていますが遅れています。また、対象の店舗には、経済産業省が作成するポスターが掲示される予定です。詳しくは「キャッシュレス消費者還元」で検索を。

 

 

プレミアム付商品券

利用期間は2019年10月1日~2020年3月31日の間で市区町村の定める期間とのことなので自治体によって若干違うかもしれません。対象となるのは、①2019年度分の住民税(均等割)が課税されていない方、もしくは②2016年4月2日から2019年9月30日までに生まれたお子さまがいる世帯の世帯主です。対象ひとりにつき、最大2.5万円分の商品券を2万円で購入することができます。なお、②の方の場合、自動で世帯主のところに市区町村から購入引換券が届くそうですが、①の方の場合、市区町村に申請が必要となります。注意点としては、使用時にお釣りが出ないそうですが、商品券1枚当たりの額面を小口にするそうなので問題ないかもしれません。詳しくは「プレミアム商品券」で検索を。

 

次世代住宅ポイント制度

商品交換申込期間は2019年10月1日(予定)~2020年6月30日(予定)です。一定の省エネ性、耐震性、バリアフリー性能等を満たす住宅等の新築やリフォームに対してポイントが発行されます。ポイントを受けるには一定の要件に従って申請が必要です。申請開始は6月3日(予定)、期限は「予算の執行状況に応じて」となっており注意が必要です。本制度は還元額も多いですが、住宅のタイプや工事期間、性能要件等によって対象とならない場合があるため、施工業者に対象物件であるか確認することをお勧めします。交換対象の商品はHPで探すことができます。詳しくは「次世代住宅ポイント」で検索を。

 

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2019.07.01

あいさつ

 

大澤賢悟です。夏本番も近づいてきましたが、みなさま体調はいかがですか?私事になりますが、先月3人目の子どもが産まれました。久しぶりの新生児、しかも初めての娘なので新鮮です。沐浴担当として毎日がんばっています。7月はあちこちでお祭りがありますね。豊田市のおいでん祭りには、幼稚園枠で次男が参加します。飲みすぎ食べすぎ夏バテに気を付けて夏を満喫しましょう。

 

 

恐怖のブラックマネー

吉本の芸人が闇営業を行ったことが世間を騒がせています。反社会勢力からギャラを受けとったことが問題になっています。是非は世間に任せ、ここでは闇営業でもらったお金の税金について考えます。芸人は一般的に個人事業主です。そのため、芸によって得たお金はすべて事業所得になります。会社を通しているかは関係ありません。受け取ったお金から税金を払う必要がありますが、闇営業だからと言って税金を払っていないと大変です。著名な芸人の場合、所得が高くなるため、得たお金の半分以上が所得税・住民税になります。所得隠しと判断され、長期の延滞期間が加わったとすると、重加算税と延滞税が加わり、消費税も加味すれば手元資金はマイナスになりかねません。所得隠しは絶対にいけません。

 

一番大事な財務諸表は貸借対照表

財務諸表と呼ばれる資料には大きく3つあります。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書です。この中で、社長にとって最も重要な資料は何だと思いますか?それは、貸借対照表です。損益計算書が1年の経営成績を表すものなら、貸借対照表は会社が生まれてから今日までの経営成績を表す帳票です。確かに、損益計算書で毎年の利益を見ることはとても重要ですが、どちらかというと景気の波に左右されることのほうが多くなります。これに対して、貸借対照表は会社の歴史をすべて含んだ経営成績なので、景気の波というよりは、経営者の経営結果が反映された資料になります。そのため、銀行は損益計算書より貸借対照表を重視します。少しでのよいので貸借対照表を気にかけてみてください。

 

2,000万円問題

世間を騒がしている老後資金が2,000万円足らない問題。言葉に驚きが走りましたが、できればきちんと資料を見てほしいところです。5月22日の金融庁の資料が発端とのことですが、そもそも原因となる資料を4月22日に厚生労働省が発表しています。これによると、老後月額5.5万円ほど収入と支出の差があるとのことですが、支出を見ると8万円くらい遊興費です。しかも、この資料の目的は老後の収入と支出に差があるからiDecoやNISAで資産形成しよう、と促すもの。数字の是非はさておき、ここだけから単純に2,000万円足らないから何とかしろ!はちょっと乱暴な気がします。

 

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