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2022.08.16
飲食業の差別化のポイントとは

◆自社の強みを知る

継続的に安定した経営を行っていくためには「差別化」が必要です。 そのために必要なことは自社の強みをしっかり把握し、その強みを磨いて勝負をすることです。

大手の飲食チェーンであれば、様々な種類の店舗展開を行うことで、すべての年齢・性別を対象に商品展開し 全方位的に顧客を集める営業活動もコマーシャルも行うことができます。

しかし、小規模・零細企業や個人事業者は、人・モノ・金・情報のすべてが足りません。 そのため、同じように万人受けする商品を提供して勝負することはできません。

この分野のこのお客様相手なら、どの飲食店よりも強いという部分をみつけ、そこを磨き、そこで戦っていくことビジネスモデルを作ることが最も効果的です。 これこそが最も効果的な差別化です。差別化をして勝負を始めたら、お客様のニーズを聞きながらどんどん修正します。 そうして、より真似しづらく価値の高い差別化に作り上げていきます。

大手のチェーン店にとっては、非常に狭い市場の顧客に特化することは、総合的にマイナスになることの方が多いため真似をする資本があっても真似はなかなかしてきません。

 

◆差別化要因を長期的に磨く

強みをもとに差別化を行うためには長期的な経営戦略が必要不可欠です。 飲食店は、広告宣伝を行うことで短期間であれば顧客を集めることが可能です。 しかし、この集客を通じて根強いファンが確保できなければ、多額の広告宣伝費が影響し ほとんど利益を出すことができません。

このように小規模・零細企業、個人事業の飲食店では大々的な広告宣伝による集客は困難です。 運転資金をもとに戦略的にビジネスモデルを磨き続ける必要があります。

例えば、多店舗にない味を追求するのか、コンセプトを追求するのか、お店の雰囲気を作り上げるのかで 方針は大きく変わってきます。 また、競合店が多い地域に出店するのか、飲食店の少ない地域に出店するのかでも 集客の方針は大きく変わります。前者であれば、多くのお客様が目の前を流れていくので いかに同地域の競合店に勝つかという戦術になりますし、後者であれば、 いかに認知してもらい来店してもらうのかという戦術になります。 これらはすべて戦略とビジネスモデルをどうするのか?という経営判断になります。

状況が悪くなったからと言って、急激な変化は大きなリスクを伴います。ビジネスモデルを大きく変えた先には、その分野のプロがいて、簡単には勝てません。 新しいビジネスを小さく始め、じっくり育てる長期的な計画が重要です。

 

◆SNSによる集客の仕組み

顧客単価が高くない大衆店の場合、SNSによる集客の仕組みを構築することがおすすめです。 どのような顧客を対象とするかにより活用するSNSは変わってきます。 また、拡散性の高いSNSを活用するのか、じっくりと広まるSNSを活用するのかは 店舗経営の方針や戦略などで大きく変わります。 例えば、高級店などはSNSを活用することで、ブランドイメージが棄損する可能性もあります。 店舗にあった集客手段であるかは見直すことが重要です。

SNSの活用は店舗のブランドを構築していくイメージです。 資金に余裕があればプロに相談できると効果的ですが、 余裕がない場合は、どのようなブランドイメージを作り上げたいかを考え 一貫した投稿を行うと効果的です。

ファンとなってくれたお客様と積極的にコミュニケーションをとることが 可能になるというメリットもあります。 店舗のフェアやサービスなどを告知することも可能です。 確保したお客様と密接な関係性が構築できることも SNSのメリットです。

 

◆人で差別化する

飲食業は提供する食べ物や飲み物の味はもちろん重要ですが、そこで働くスタッフのモチベーションに大きく左右される業種です。 収益UPノウハウでお伝えしたようにスタッフの納得性の高い店舗運営を行うことが重要です。 また、在籍中のスタッフが納得し満足する店舗運営を行うことで新しいスタッフの雇用につながります。 近年、人員不足で廃業する飲食店が増えています。働きたい!と思ってもらえる店舗づくりが 人員の満足、売上の向上につながります。