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立派な計画を立ててはいけません

 PDCAを資格試験に活用していくうえでとても大事なことがあります。 それは最初に立てる計画は、適当な計画を立てるということです。 適当というのは、中途半端でいいという意味ではありませんが、 しっかりとした壮大な計画を立ててはいけないということです。 そこには大きく3つの理由があります。

 @ 最初に立てた計画は基本的に間違っている

 A 計画作成に多くの時間がかかる

 B 計画が大きすぎると続かない

 PDCAは使えないという話でも、たびたび取り上げられることに、 PDCAは最初にきちんとした計画を立てる必要があるが、 そのような時間をとることはできないというものがあります。 これはPDCAを現場で使用する上では、まったく本質的ではありません。

 教科書的な考えでは計画−実行−検証−調整というプロセスを経るうえで、 最初にきちんとした計画をたてるというのはわかります。 この場合、イメージとしてはこのような図になります。

PDCAサイクル

 つまり、きちんとした計画をたて、計画に合わせて実行し、検証を経て調整へ行く。 そこで一つの流れがきっちり完結するというイメージです。 調整を行うことで、もう一度同じ計画を利用するときにはより改善された計画を立てることができます。 この考えの場合、非常に長い期間を掛けるPDCAサイクルが1つあり、サイクルが1回転します。

 この発想はソフトウェア開発で古くから使われているウォーターフォールモデルに似ています。 ソフトウェア開発だけではなく、モノづくりでも使われており、 現在だと比較的大規模な開発で使われる傾向が多いです。 ざっくりお話しすると、モノづくりの過程で、設計⇒製造⇒テストという各工程が終わると次の工程に移り 最後の工程が終了したら製品開発が終了するというものです。

簡易ウォーターフォールモデル

 ウォーターフォールモデルは、最初に大規模な設計を行います。 なぜかというと、大規模な開発では前の工程に戻ろうとすると非常に多くの時間がかかることがわかっています。 そのため、一度開発が始まったら前の工程には戻らないというルールがあります。 前の工程に戻らないようにするためには、一番最初に何を作るか?という答えをはっきりさせなくてはいけません。

 これに対して、PDCAは答えがはっきりしていないからこそ使う道具です。 答えのはっきりしない問題を解決する場合には、最初に頑張って計画を立てたとしても、その計画は基本的に間違っているか、 非常に効率の悪いものになります。 PDCAでは、この問題を都度計画を修正することで、より、正確な答えに近づけていけるため 少しでも正解に近い方法が選べるようになります。

失敗ルート

 そのうえで、一番最後まで使うような大きな計画というのは作るのに時間がかかります。 ウォーターフォールモデルのようにしっかりとした計画を最初に作るというのは そもそもPDCAの考え方にあっていないのです。

 このようなPDCAに似た考え方はソフトウェア開発でも取り入れられており、 アジャイル開発やスパイラル開発といったものがあります。 これらはウォーターフォールモデルとはことなり、 短期間で「設計⇒作成⇒テスト」を繰り返して開発を行う方法です。。

PDCAに似た開発方法

 どうでしょう?私の言っているPDCAにとてもよく似ていないでしょうか? このような開発方法が必要になった大きな理由が、ソフトウェアは見えないということと 使ってみないとよくわからないという性質があるためです。

 このようなPDCAに似たソフトウェア開発手法では、商品の一部を作ってお客様に見てもらったり、実際に使ってもらい その結果を反映して修正や次の開発を行います。 こうすることで、お客様が本当に欲しいソフトウェア開発をするためです。

 今回、私が取り上げるエンジニア的PDCAは、こういった発想から来ています。

◆ 続けるには計画を都度なおすほうが良い

 あと1つ残った大きな理由に、計画が大きすぎると続かないというものがあります。 計画は実際に実行して初めて意味があります。 しかし、計画は大きければ大きいほど、計画倒れになりやすくなります。

 まず、とても大きな計画を立てると、立てたことに満足してしまいます。 始めていないのに、やった気になってしまうという問題です。 また、大きな計画は、いざ取り組みだすと、先の長さを見て疲れてしまいます。

 これは大きすぎる計画では、達成感を得るタイミングが合格したときにしかないからです。 人は上手くいっている実感や、認められている実感など、なんらかの成果が得られないと なかなか、なにかを続けることができません。

 しかし合格ということだけが成果になると、成果が出るまでの期間が非常に長くなります。 最初に計画を立てるときは、始まったばかりということと、計画を立てることが楽しいため、やる気がありますが、 実際に計画を実行する段階では、孤独な長い戦いになるので、なかなか続きません。

 このようにそもそも長い期間やる気を保つことが難しいうえに、 日々の体調変化や、気持ちの変化などでどうしても計画通りできないことがあります。 しかし、最初にしっかりとした計画を立てると、あとはそれに従ってやらなければいけません。 計画から遅れがちになると、劣等感や焦りだけが出てきます。 こうなるとやらなければという義務感でこなすことになり、非常に効率が悪くなります。

 短いサイクルでPDCAを回して都度計画変更を行う方法だと、こういった問題を大きく減らすことができます。 1回ごとの短いサイクルで計画の結果を確認するので、その都度達成感を得ることができるからです。 また、前回の計画は達成できなかったけど、今回の計画は達成できたといったように、毎回気持ちを切り替えることができます。 つまり、PDCAサイクルを何度も回し、その都度計画変更をする方法だと、気持ちの負担が大きく減り、やる気も持続します。

PDCAに似た開発方法

 より効率的な方法をやる気をもって進めるためには、大きな計画を立てずPDCAサイクルを早くするということが重要です。

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次回は、計画をもとにした実行・検証・調整についてお話しします。

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