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◆ 図で見る財務分析事例

 過去2回で、財務分析を図で見る方法をお話ししました。 今回は、図を使った財務分析の事例をお伝えしていきます。


 

◆ 売上と利益の比較

 商売の大まかな傾向を知るための基本的な図です。 使う情報は売上、粗利益(売上総利益)、経常利益です。 この3つの傾向をある程度、把握しておけば流れが理解できます。

 営業利益が含まれていない理由は、営業外の収益や費用は毎年発生するもので、 ビジネスと切り離しづらいものが多いことと、 通常は、あまり大きな数字でなく、重要性が低いためです。

 例外的な収益や費用は、経営成績とはあまり関係がありませんし、 税金は税引前利益から決まった方法で計算されるものなので、 会社の傾向を知るためには、無くて構いません。

例えば、売上、粗利益、経常利益の一例です。



売上も、粗利益も、経常利益も共に堅調に伸びています。 売上の伸びと粗利益の伸び、経常利益の伸びの傾向が同じくらいなため、 順調さがうかがえます。 毎年の成長具合も大きすぎないため無理が見られません。



 先ほどの図に対して、こちらの図は売上が伸びています。 しかし、粗利益、経常利益ともに低下しています。 利益目標ではなく売り上げ目標を立てると、社長の目標も 社員の成績も売上が基準になってきます。 その結果、売上を伸ばすことだけに意識して、安売りなどが起きやすくなります。 とにかくたくさん売るということに意識が向きます。 このような場合によく起きる傾向です。

 この結果、労働は大変だが、成果が出たかのように見えるので 頑張った!という達成感が出ます。 しかし、会社の実態は前より経営状況が悪くなっています。

ライバルが出てきた、景気が良くないといった理由で 安易に値段を下げると、同じように頑張っているのに儲からない状況になります。 とはいえ、一度下げた価格をもう一度上げることはとても難しいため 状況を改善するのに大変苦労します。

 まずは価格を上げる、もしくは維持したままどうしたら売れるのか? というのを考えて下の図のようにならないように意識する。 下の図のような状況になっていたら、利益が出る商品は何か?ということに 意識をするようにしてください。



◆ 新しい商売はやる価値があるか?

 社長の中には、どんどん新しい商売をやりたくなる人がいます。 その商売は、本当にやるべきか?ということを見ていきます。



 これは商品Aと商品Bの3年間の売上の変化を表しています。 商品Aは常に1億円を超えています。これに対して商品Bは今だ500万円を超えていません。 このことから、この会社にとって必要な売り上げは1億円です。 つまり、新しい商売を考えていくうえでも、売上の目安として1億円を基準にしなければいけません。

 売上という数字から考えると、商品Bは会社で必要な売上には遠く及びません。 もちろん、商品Bを販売することで、商品Aの売れ行きが良くなるとか、 商品Aを売るおまけで商品Bをついでに売ることができるように、 商品Aとの関係性があれば効果があります。

 しかし、商品Aは建築業、商品Bは飲食業、しかもお互いに関係性が全くないなどの場合、 商品Bを本当に続ける意義があるのか?ということを考えなくてはいけません。

 個々の商品ごとの正確な利益を出すためには、財務情報をきちんと分ける必要があるため大変です。 そのため、まずは情報を集めやすい売上を見て、考えるきっかけにしていくことがとても重要です。 今回の事例の場合、商品Aと商品Bの関係性が全然なく、商品Bが今後大きくなりそうもなければ 早々とやめたほうが良いかもしれません。



◆ 借入金の返済を考える

 次は、短期借入金、長期借入金、現預金の残高をグラフにしています。 短期借入金も長期借入金も会社が商売を行う上で銀行から借りるものですが、 それぞれ役目が違います。 通常、長期借入金は、運転資金として会社そのものを維持するための資金として使われます。 短期借入金は、つなぎ資金として一時的な支払いなどに必要な資金として使われます。



 こちらの図では長期借入金を年間300万円ずつ返済しており、短期借入金は1000万円のまま返済していません。 また、現預金は1期は650万円、2期と3期は600万円を維持しています。 日本の中小企業では、このように短期借入金が返済されない場合が珍しくありません。

 それは、会社の立ち上げ時に運転資金が不足する場合に、資本金に近い立場で 一番取引の多い銀行(メインバンク)から借り入れを行うことがあるためです。 このような場合、短期借入金の返済時期になると、銀行との手続きの上では、返済と借入を同時に行い 継続したままとなります。

 長期借入金は1期に1500万円借りて、5年間で返済しています。 3期終わっても現預金の残高が増えていません。 借りたお金2500万円のうち、年間300万円を返済しているので、若干資金繰りが厳しいのかもしれません。 資金繰りの状況については、わかりやすい分析の仕方が少し違うので、別のパートで紹介します。



 このように簡単な図でもいろいろなことがわかります。
次回も同じように図を使った分析を紹介します。


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