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◆ 図を重ねるともっとわかる

 前回、財務分析のスタートは図を作ろうということをお話ししました。 図を使うとすごくわかりやすくなったと思います。

 最初に図を作ってもらったのは他にも理由があります。 いきなり細かい数字を作ったりしようとすると、その意味を覚えたり計算の方法を覚えたりしないといけません。 また、どんどん細かくなっていくので、今、何をしているかがわからなくなってきてしまいます。 そのため、まず図を使って全体をわかってもらってから、細かいところを見ていただいたほうが わかりやすいためです。

 さて、今回は前回作った図を重ねていきます。 図は重ねることで、もっといろいろなことがわかってきます。 それは、ここでも比べるということが関係します。 図を重ねるということは、自然と重ねた図を比べます。 ここでも比べることで、いろいろなことがわかってきます。

 先ほどの売上と利益を重ねます。

売上3期比

こちらが売上の図です。

利益3期比

  こちらが利益の図です。

利益3期比

 こちらは売上と利益を重ねた図です。 バラバラの図と比べて、なにか違いませんか? 重ねた図では、売上と利益を比べることができるようになっています。 この図から、売上も利益も増えている。だけど、売上が増えているほど利益が増えていないのがわかります。 ここまでに使った数字はたった6個だけです。 それでも、ここ3年間を比べて見たところ、とても売上が増えてよくなっているように感じていたけど 利益はほとんど変わっていなかったということがわかります。

 このことがわかるだけでも、今後は売上だけでなく利益を考えながら商売をしないといけないことがわかります。 そうすれば、次の商品やサービスを考えるうえで、利益が増えるものという考え方ができるようになります。 最近、売上が上がったはずなのに、なかなかお金が増えないなぁという場合には、売上と利益を比べてみてください。 これも立派な管理会計です。

 このように一つだけで図を作ると、知りたい科目がどのように変わっているかがわかりやすい図になります。 重ねて作ると、その関係がぱっと見でわかるような図になります。



◆ 商品を分けて比べることもできる

 図を重ねて比べてみると、会社の傾向がとてもよくわかりました。 ここでは、他にも比べてみていきます。

 多くの会社ではいくつかの商品やサービスを持っています。 今後はどのサービスに力を入れようか?と考えたときは、 まずは、商品ごとの売上を見てみましょう。

商品別売上

 この会社の場合、主な商品が3種類だったので、3種類の商品を3年分並べました。 使った数字はここまで9個だけです。 商品ごとの売上を見てみると、商品Aはすごく順調に増えています。 商品Bはだいぶ下がってきているようです。 商品Cはじわじわと増えてきています。

 売上の変化を見ていくと、商品Aは今後お客さんがすごく増えていくかもしれません。 逆に商品Bはお客さんの数がどんどん減っているのかもしれません。 このように図に表すと数字の変化がとてもよくわかるので、 社長の普段感じている事と、数字の変化を比べて 今後の商売を考えていきます。

 このように商売の力をどこに入れるのかというのを考えるときには 売上に注目することがとても多いです。 売上が伸びているところは、商品やサービスがたくさん売れるようになっていく可能性が高いからです。 例えば、商品Aのような売上です。このような商品を市場が拡大していると言います。 市場というのは商品やサービスを売る場所を表します。

 逆に商品Bのようにずっと売上が下がっている商品やサービスは近いうちになくなってしまうかもしれません。 お客様がどんどん減っていく、つまり市場が縮小している可能性があります。

 では、商品Bをやめて、商品Aに力を注いだほうが良いでしょうか?



◆ 色々な視点から見てみる

 さて、このような売上だけを見て、すぐに決めてしまってよいでしょうか?

 財務分析にいろいろな方法があるのは、このようにたった一つのことだけで決めると とても危険だからです。とくに売上というのは、とても分かりやすい数字です。 そのうえ、売上1億円などのように目標の1つに使いやすい数字です。 しかし、実は多くの問題を覆い隠してしまう危険な数字でもあります。

 例えば、最初に売上と利益の分析をしました。この例でも売り上げが伸びているので 順調そうに見えました。しかし、利益を重ねてみると、売上のように利益は伸びていませんでした。 つまり、売上だけ見るととても順調そうに見えたのに、実際利益を見てみると思っていた成果と違っていたことがわかりました。

 では、この商品の利益を同じように並べてみます。

商品別利益

 たしかに商品Bの利益が大きく下がっていますが、会社の利益は商品Bが大きな割合を占めています。 商品A、商品Cで利益を稼げるようになるまでは、何としても商品Bを失うわけにはいきません。 つまり、すぐに商品Bをやめてしまうと会社が利益が上がらなくなる可能性が高いことがわかります。

 図にすることができるようになったら、このように落とし穴がないか?ということに注意しながら 他の視点も図にしてみることをお勧めします。 その時に意識することは、本当に知りたいことは何だろう?ということを忘れないことです。 そして、その本当に知りたいことを教えてくれそうな数字は何だろう?と考えて図にしてみてください。



 図を重ねてみると簡単な数字だけでも、かなり役に立つことが分かったと思います。
次回でも同じように図を使った分析を進めていきます。


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