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◆ 財務分析とは

 前回までで貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書がどのようなものかをお伝えしました。 どんな帳票でなにが書かれているのか?というのが伝わったと思います。 思っていたよりもはるかに簡単だというのが感想ではないでしょうか? 財務諸表というのは、もともとそれほどたいそうなことが書かれているわけではなく ちょっと小難しく書かれているだけだからです。

 ただ、ここで終わってしまうとふーんでおしまいです。 そこで今回からは、その簡単な使い方をお伝えしていきます。 つまり財務諸表を使って会社のことを知る方法をお伝えします。 財務分析とか管理会計と呼ばれるものですが、それほど難しいことではありません。 言葉が難しくなっているだけです。 社長や管理職が会社のことを数字で知るための方法なだけなのです。

 例えば、今週の新商品の売上はどうだった?というのも立派な管理会計です。

例

”今週の新商品の売上”は、新商品の売れ行きが良ければ、来週も続けよう。 全然売れてなければもうやめようという判断をするために知りたいことなはずです。 財務分析や管理会計でやりたいことというのは、このように社長が経営判断をするのに 知りたいことを知るというだけなのです。

 専門書などではいきなり難しい話や、大量の情報から入るので面食らうだけです。 意味を理解して少しづつ役に立つことに使っていけば十分です。



◆ 財務分析の基本は比べること

 さて、会社の情報を分析するという上で、数字を使う一番の理由は比べることができるためです。 何も比べるものがなければ、どう判断して良いのかわかりません。 例えば、今年の利益が1億円と言われたらどうでしょうか? 自分の会社と比べて多い、少ないと考えているかもしれません。給料やお小遣いと比べているかもしれません。

 1億円の利益がトヨタ自動車の利益では少なすぎます。 3人でやっている小さな会社の利益ならすばらしい成績です。 これも他の会社の利益となんとなく比べているからです。 「1億円の利益」という単語だけでは意味があまりありませんが、 それを比べることで少し意味が出てきました。

 このように比べるときに一般的によく使われる方法は次の2つです。

  ・他の会社と比べる
  ・自分の会社と比べる

では、この比べるについて、お話ししていきます。



◆ 他の会社と比べる

 会社の数字を他の会社と比べる場合には、なるべく同じ種類の会社と比べなければ意味がありません。 たとえば、あなたの会社はお菓子を作りうる会社だとします。 今年は、1年の売上が5,000万円、利益が500万円でした。

この時、どのような会社と比べるでしょうか? 売上5,000万円の土地を売っている不動産屋と比べますか?それとも、売上5,000万円の料理店と比べますか? この場合、似たような会社の料理店を選ぶと思います。

同じ種類と比べる

 というのも、不動産屋では商売の内容がまったく違うからです。 これに対して、料理屋と比べた場合はどうでしょうか? 不動産屋と比べるよりもお客さんが似ていますし、商売の方法も似ています。 料理屋が売れているのに、ケーキ屋(自分)が売れていないのなら、 商売のやり方が悪かったかもしれません。 逆に、料理屋が悪かったのに、ケーキ屋(自分)が売れていれば、商売のやり方が良かったかもしれません。

 このように、似た種類の職業だと、ある程度、比べることができます。 もちろん、ケーキ屋(自分)の場合、似たようなケーキ屋と比べることができればベストです。 しかも、あまり遠くないお店であれば、とても参考になる情報です。

さて、ここまでで注意しなければいけないことが2つあります。

  1つ目は、比べる相手の情報をどうするのか?
  2つ目は、数字の取り扱いに注意すること

です。まず1つ目の比べる相手の情報です。 今までお話ししたとおり、近くにあるお店の情報を知ることができ比べることができれば とても参考になります。

 しかし実際には、自分のお店の近くにある似たお店の売上などを知ることはまずできません。 一応、努力する方法もあるのですが、かなり時間がかかるか、お金がかかるかのどちらかなので お勧めできません。

 そのため、一番良いのは、国が発表している情報と比べることです。 近くの飲食店という細かい情報はありませんが、日本中にある同じくらいの規模の小売店といった 具合には数字を知ることができます。この情報といつも比べることで、自分の会社は 良くなっているのか、悪くなっているのかの傾向を知ることができます。

例えば、5人以下の小売業の平均という情報と自分の会社の成績を比べたときに、

平均と比べる

 このような結果だったとすると、3年目は悪かったのかということがわかります。 大きな情報との比較ですが、傾向を知ることができます。

 2つ目は数字の取り扱いに注意することです。 数字は0〜9までの10個の記号の組み合わせです。 そのため、全然関係ない場合にも、似たような数字になることがあります。 似たような数字が出てくると、どうしても似た数字が気になってしまいますが、 単に似ているだけということはよくあります。

 大事なことは、何のために比べているのか?何を知りたいのか?ということを、 いつも気にかけておくことです。 先ほどの不動産屋と料理屋で考えてみます。

 不動産屋は売上が5,000万円、利益が500万円です。 料理屋は売上が3,500万円、利益が100万円でした。 この時でも、当然比べるのは料理屋です。

平均と比べる

 不動産屋とケーキ屋を比べることは意味がないからです。 ここまでわかりやすい例だと、当たり前だと思う人が多いのですが、 平均やグラフなどの、少し手を加えた数字が似ていると 関係しているのではないか?という気になることが多くなります。 そのため、数字を使うときには、よく注意してください。


 1つ面白い例を挙げておきます。 サザエさん効果というものです。 2005年に大和総研から出されたレポートですが、 要はサザエさんの視聴率が良ければ株価(景気)が悪くなる。 視聴率が悪ければ株価(景気)が良くなるというものです。

 もちろん、作成者は面白いものを見つけたというぐらいでしょうが 当時の数字だけを見ると、ものすごい関係性があるように見えます。 では、本当に関係性があるのか?と言えば、何とも言えません。 少なくとも最近はだいぶ視聴率が下がってきたのに、景気は良くなっていません。



今回からは、会社のことを知る(財務分析、管理会計)を始めました。 財務分析、管理会計という言葉は難しく聞こえますが、要は知りたいことを知るための道具です。 少し長くなったので、今回は他の会社と比べるまでお話ししました。 次回は、自分の会社と比べるための方法をお伝えします。


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