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◆ 早く返すお金とゆっくり返すお金

 前回は負債の基本的なお話をしました。個人の生活と違って、会社では大きなお金が必要になるので、 お金を借りるというコトは悪いことではなく、むしろ必要なことだとお話ししました。 今回は、このお金を早く返すものと、ゆっくり返すものに分けて考えます。 貸借対照表には「流動負債」と「固定負債」という名前で書かれています。



早く返すお金とゆっくり返すお金

 負債を、早く返すものと、ゆっくり返すものに分ける理由は、 会社からどのくらいお金が出ていきそうか?ちゃんと支払えるか?ということを見るためです。 例えば、会社のお金の残りが100万円の時に、1か月以内に1,000万円返さなければいけないのでは 返すことができません。 しかし、同じ1,000万円返さなくてはいけないとしても、10年で返せばよければ、 会社のお金が100万円でも問題ありません。 このような違いを知るために、分けてあります。

 ではこの分ける基準にはどのようなものがあるでしょうか?



◆ 早く返すものとゆっくり返すものの基準

 早く返す、ゆっくり返すという漠然としたイメージでは、どのように分けてよいかわかりません。 みんなが同じように作成しなければいけない書類なので、きちんと作る基準があります。

 早く返すもの=流動負債に入るものは次の2種類です。

 @ 営業活動でできたもの
 A 1年以内に返すもの

   ゆっくり返すもの=固定負債にはいるものは、流動負債以外の負債です。 そのため、負債になるものは、まず流動負債かどうか?を考えて それ以外は固定負債になります。 その理由は、ゆっくり返さなければいけないお金は、会社運営であまり問題にならないけれど 早く返さなければいけないお金は問題になりやすいためです。

 基準のうちAの1年以内に返すものというのはすぐにわかると思いますが、 @の営業活動でできたものとはどのようなものでしょうか?



◆ 営業活動でできた負債とは?

 営業活動でできた負債とは、商売を行っていくうえで出てきた負債です。 損益計算書の営業利益より上に関係するものです。 科目でいえば、買掛金や支払手形、未払金や未払費用と呼ばれるものです。

 科目の違いをざっくりいうと、商品の仕入れや材料に使ったものは買掛金です。 おもに損益計算書の原価の部分に関係する費用です。 未払金と未払費用は本業に関係するもので買掛金でないものです。 損益計算書の販売費及び一般管理費に関係する費用です。 一時的な場合が未払金、継続して毎月出てくるようなものが未払費用です。 消耗品を買ったような場合が未払金、給料のように毎月出てくるものが未払費用です。

 営業活動でできる負債は、取引のたびにお金を払っていると手間がかかります。 そのため、取引の時にはお金を払わずに1か月分まとめて払ってもらいます。 1か月分まとめて翌月か翌々月に支払われることがおおいですが、 「支払手形」というものになると、6か月ぐらい先にならないと 払ってもらえない場合もあります。

支払手形は「手形」という2回支払えないと倒産にする厳しいルールの紙を渡します。 厳しいルールの紙を渡す代わりに、買掛金のよりも長い期間お金の支払をまってもらえるものだと考えてください。

 



◆ 中小企業の固定負債は種類が少ない

 ゆっくり返す負債=固定負債は、流動負債以外の負債というお話をしました。 小規模企業の場合、この固定負債に入る科目はほとんどありません。 おおむね、銀行から長期で借りている借入金、社長が会社の運転資金のために会社に貸したお金、リースで将来支払う予定のお金の3種類ぐらいです。 中堅企業や大企業になってくるともう少し増えるのですが、基本的には上の3つに入らなければ、流動負債かな?とまずは考えてみてください。



◆ 流動と固定を使い分けよう

 このように負債には流動負債に入るものと固定負債に入るものがありました。 これは、お金に対する考え方を分けるうえでも大事です。 そのためお金を借りる場合などは、流動負債と固定負債を使い分けてください。

 例えば、起業時にはなるべく借りたお金を長い間使いたいので、固定負債になるような長期の借入金でお金を工面します。 この時、借入を少なくしたいという方が多いのですが、最初はなるべくたくさん借りたほうが安心です。 会社は利益が出なくても倒産しませんが、現金がなくなったら倒産します。 起業時はなかなかお金が入ってこない場合も多いので、会社が軌道に乗るまでの時間をなるべくたくさん確保したいからです。 もしすぐに儲かって余裕が出てくれば、早めに返せばよいぐらいの気持ちで借りていただいたほうが安心です。

 また、大きな工事があって3か月後にならないとお金が入ってこない場合などは、短期間だけ会社に必要なお金を借りれれば十分です。 きちんと目的に応じて使い分けてください。

 ちなみに今回の”流動”と”固定”という考えは資産の時にも使いますので覚えておいてください。



次回は、自分たちで入れたお金の純資産を見ていきます。


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