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◆ まずは人から借りたお金、負債

 前回からついに貸借対照表の話に入りました。貸借対照表は難しい、わかりにくいというイメージがありますが、 なんとなく大枠がわかってしまうとそんなことはありません。今回からは、貸借対照表の中身を少しづつお話ししていきます。 貸借対照表は経営者が読む表です。そのため、貸借対照表を理解することは経営につながっていきます。

 貸借対照表は下の図のとおり、右側は入ってきたお金でしたね。そのうち、上の部分は、他人から入ってきたお金。下の部分は、自分たちでいれたお金でした。

貸借対照表のお金の流れ

 今回はその中でも、貸借対照表の右側の上の部分、『他人から入ってきたお金』の話をします。 この他人から入ってきたお金のことを、財務諸表の言葉では負債と言います。負債と言われると、ちょっと嫌なイメージかもしれません。 借りたものなので返さないといけないことが、負担になるかもしれませんね。



◆ 他人から入ってきたお金とは?

 負債は他人から入ってきたお金です。イメージとしてはこんな感じです。

負債とは

 わかりやすいものは借入金です。一般的には銀行などから借ります。小さな会社だと、社長などの役員が 会社の資金が不足しそうな時に、ポケットマネーを会社に貸すときもあります。

 他には商品の代金を前もってもらっておく前受金や、一時的に預かっておく預り金などもわかりやすいですね。

 これに対して、若干わかりにくいのは買掛金とか未払金と言われるものです。 買掛金も未払金も性格は同じようなものです。会社で使うものを買ったけれども、そのお金をまだ払っていない時に使います。 払っていない金額を、買掛金や未払金として書いておきます。 ちなみに、買掛金と未払金の違いは、買ったものが本業に直接関係するかどうか?で考えます。買ったものが本業の原価に含まれるものなら買掛金です。 原価に含まれない本業をサポートするものなどは未払金になります。

 まだ払っていないお金が、他人から入ってきたお金とはどういうこと?という疑問があると思います。 それは次の図のようなイメージです。

買掛金・未払金のイメージ

 本来、商品を買った(1)ら、代金を払う(2)必要があります。 しかし、買掛金や未払金は、買ったものに対して今はお金を払っていません。 これは、代金(2)を払ったのと一緒に、代金(2)と同じ金額を借りている(3)のと、お金の流れとしては同じになります。 このように考えると、商品のお金をまだ払っていないというものは、実は、その金額を借りているということになります。



◆ 会社の成長には負債は欠かせない

 ここまでお話ししたように、負債は他人から入ってきたお金、つまり借りたお金です。 そのため、必ず返さなくてはいけません。 返さなくてはいけないということが嫌だなぁという気持ちになるのはもっともです。 しかし、会社にとってお金を借りるということはとても大事なことです。

 会社で商売をやるためには、いろいろなものを買う必要があります。 お店や工場のようなものは金額も大きいですが借りることもできます。 しかし、機械とかソフトウェア(アプリ)のように借りることが難しいものもあります。

 売るためのものを買ったり作ったりするためのお金も必要です。特に、家とか大きな機械のような売るものの値段が大きい場合、 売り物を作るのにもたくさんのお金が必要です。もし、だれからも借りないでなんとかしようと思ったらどうなるでしょうか? その場合には、自分ですべてのお金を前もって準備しておく必要があります。でも、それはなかなか難しいです。

 例えば、家を作って売る建設業などでは、あらかじめ作っておく家は1,000万円以上かかります。 お医者さんなら、1億円以上する機械もあります。これほどのお金をあらかじめためておこうと思ったら なかなか会社を始めることができません。

 このように、会社を動かすためのお金というのは、普段の生活に必要なお金と違って大きな金額になることが多くなります。 そのため、会社を動かすためにはどうしても必要な薬のようなものが、負債です。 負債がないと会社を大きく成長させることができないのです。 ちなみに有名な大きな会社では、負債がないと会社の持ち主から、とても怒られます。 きちんとお金を借りて、儲ける努力をしなさい!と言われてしまいます。



◆ 家庭の借金と、会社の負債の考え方の違い

 こういった考えは、家庭のお金と違うため最初は戸惑うと思います。 その大きな理由が、お金を借りる場合に、借りたお金の使い道が全然違うためです。 一般的な家庭でお金を借りる場合には、そのお金は使って無くなってしまいます。 家を買う、車を買うといった具合に、借りたお金は何かに変わってしまい増えることがありません。 これに対して、会社がお金を借りる理由というのは、商売にお金を使うことによって増やすことが目的です。 もちろん商売に失敗してしまうこともあるかもしれませんが、最初の目的は増やすことです。 ここが家庭のお金と違うため考え方も変える必要があります。

 私はギャンブルで増やすために借りる!というのは、増やすためではありません。 ギャンブルは、きちんと計算すると損をするようにできています。 ですから、増えることもあるかもしれませんが、基本的には使って無くなると考えて下さい。



◆ 薬も過ぎれば毒となる

 では、どんどん借りればいいか?と言われれば、もちろんそうではありません。 「薬も過ぎれば毒となる」と言われるように負債も大きくなりすぎてはいけません。 大きくなった負債は返すことができず会社がつぶれてしまいます。 また、薬に頼りすぎない経営も重要です。 会社が安定してきたら、きちんとお金をためて、いずれは借金を減らしていくという計画はもちろんとても重要です。 まさに、「ご利用は計画的に」です。



 ざっくりとイメージをお話ししましたが、負債のイメージは伝わったでしょうか? 人と薬の関係のように、負債というのは会社にとって悪者ではない、しかし同時に頼りすぎてもいけないということがわかってもらえればうれしいです。 次回は、負債をもう少し詳しく見ていきます。



次回は、早く返す負債と遅く返す負債です。


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