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長靴をはいた猫の逆算思考

長靴をはいた猫
 昔話で経営塾。今回は長靴をはいた猫がテーマです。

   粉挽き職人の三男が遺産に猫をもらい嘆いていると、猫が「私に長靴と袋を下さい。そんなに悪いもんでもない」と応えることから始まります。

 その後、猫は王様に、ウサギを何度も献上し王様と親しくなり、王様と姫が通りがかる場所で猫は三男に水浴びをさせる。 水浴び中に服を盗まれたと嘘をつき、三男と王様を引き合わせ、「カラバ侯爵の居城」に王様を招待することになる。

 猫が馬車を先導することになり、道で百姓に会うたびに「ここは誰の土地かと聞かれたら、『カラバ侯爵様の土地です』」と言わせる。 オーがの土地だったが、百姓は王様に訪ねられると「カラバ侯爵様の土地です」と答える。そして、王様は「カラバ侯爵」の領地の広さに感心する。

 そして、ある豪奢な城に着く。これは、オーガの城だったが、猫はオーガをだまして食べてしまい、城を奪い、王様を迎える。 王様は「カラバ侯爵」に感心。姫は三男を好きになり、王様はこれに気づき、娘婿になってくれないか、と言う。三男こと「カラバ侯爵」は、その申し出を受けてその日のうちに姫と結婚する。

(※ 詳しく知りたい方は、wikipedia:長靴をはいた猫を参考)

 今回はお話に要点が多いため、若干長めに引用しています。

◆ 結果から考える目的達成

 長靴をはいた猫では、猫は農民の三男を最初から王様にする目的で動いています。それは、序盤から王様と猫がかかわることから読み取れます。 普通に考えればあり得ない目標です。 しかし、ここでとても重要なポイントは王様になることを最初に決めていることです。 そのため、王様になるためのステップは、王様という結果から現在(農民)まで逆向きに作るしかありません。 この結果から考えるということが、状況を飛躍させるために非常に重要です。

 結果から、目的達成を現在の段階まで落とし込む場合、あくまで”結果が仮に達成できるとしたら”で考えることができます。 そのため、王様になるとしたら、侯爵になる。侯爵になるならオーガから奪う。のように、今の農民の身分でできるできないにかかわらず、 とりあえず可能と思える範囲で考えることができます。

結果から考える

 これに対して、もし現状の農民から考え方がスタートしてしまうと、今できることの中でよりよくなる方法から考えてしまう。 例えば、今より収入を上げる仕事探し、資金を元手に商売、商人として成功…。 これでは、ものすごく時間がかかるうえ、王様までたどり着こうという考え方はなかなか出てきません。。 つまりこのようになります。

スタートから考える

 これは、ある意味やむを得ないことです。後者の考え方の場合、今の自分を基準に考えてしまうのでリスクを負う考え方が 難しくなります。どうしても現実的になってしまいます。そのため、大きく飛躍する一歩を考え付きづらいのです。 その結果、現在の状態をよくするためにはという、今の状態に、よりよくなる積み上げる考え方になってしまいます。 このような考え方を積み上げ思考と言います。

 これに対して、前者の場合、あくまで仮に王様になるとしたらという、仮説をもとに考えることができます。 仮説をもとに、結果から逆に逆にと考えているため、リスクを負う必要がありません。 その結果、赤矢印のような飛躍を達成する方法を考え付くことができるようになります。 このような考え方を逆算思考と言います。

 逆算思考を行うときの基本は、とにかく考えを出すことです。基本的には何かに書きます。 よく使われるのはポストイットなどです。この時、それは…と言った否定的な意見を言わないことも重要です。 なぜなら、そもそも目的は現状達成できていないことであり、今すぐ達成できないことなためです。

 長靴をはいた猫でいうなら、「農民が王様になる」という目的は普通の考えならあり得ないでしょう。 でも、「王様になる」という目的を変えたくないわけです。そのため、まずは肯定的に受け取って 考えていくのです。

 その結果、もし現時点まで分解して落とし込めたのなら、実行するだけです。 実行したときにうまくいかなければ、少し変えてあげればその問題を乗り切れるかもしれません。 話の中で、猫は王様になんどもあって好感度を上げています。 例えば、ウサギよりももっと良い贈り物があればかえてもよいかもしれません。

 オーガから公爵の地位を奪うにあたっては、オーガがネズミに化けてくれないかもしれません。 その場合、また、別の方法を考えればよいのです。

 この考え方が実はPDCAそのものになりますす。

◆ 逆算思考をするからPDCAができる

 逆算思考がPDCAを作るというのを長靴をはいた猫の事例で見ていきます。

 PDCAをするときというのは何か目的があるはずです。 なにも目的がなければ、計画を立てる必要はないですよね。 長靴をはいた猫でいえば、三男を王様にすることが目的です。

 しかし、計画を立てたはいいけれど、計画倒れで終わってしまうことがよくあります。 なぜでしょうか? 多くは、次の2つの場合に集約されます。

  1.計画を立てたが実行できていない。

   2.計画を立てて実行したが確認ができていない。

   これは、どちらもPDCAサイクルを回す仕組みを作っていないことが原因です。 猫のようなもう後がないとか鉄の心を持っていて作ればできるという場合は別です。 そうでない場合には、計画(P)を分解して作業(D)に落とし込んでいくときに、検証(C)が必然的に行われるような仕組みと、 検証結果によって計画を調整(A)する仕組みを構築しておくことが重要です。

 その方法は計画を細かく細かく分けていき、日々のToDoとToDoの実行チェックまで落とし込むことです。  長靴をはいた猫の場合で考えてみます。

   長靴をはいた猫の場合、王様になることが目的です。これをより正確に言えば、王様になる地位を得ることです。

   目的:王様の地位を得る
  定量的:お姫様との結婚(1回)

   これは、お姫様と結婚すれば、次の王になるという身分を得れるという仮説を立てています。 もし他に兄弟がいる等の理由があるとことが後でわかった場合、この定量的な目標を変更します。 (1回)と後ろについているのは、結婚という事実が量で把握出た場合の数字です。まぁ2回とかの場合、かなり変になりますが...。 では、このお姫様との結婚を達成するために、やるべきことを考えていきます。例えば、次のような計画を立てたとします。

  計画1:侯爵の地位を得る
  定量的:侯爵の地位1つ

   計画2:姫の好感度を上げる
  定量的:お姫様からの好き好きアピール10回

   計画3:王様の信頼を得る
  定量的:王様を5回感心させる

 ここでとても重要なことは、計画ごとに定量的な基準を作っておくことです。 この定量的な基準というのは、その数を超えたら計画が成功しているはずという仮定の値を設定します。 あくまで仮定です。たぶんこのぐらいでいいはずという値です。 ここを厳密にやろうとすると、計画を立てることができません。 計画を立てることができないと行動に移れません。 行動をした結果、うまくいかなければ、後から計画を変えればよいので、仮で決めてください。

この計画をもとにさらに次の計画を立てていきます。たとえば、計画3を分解すると、

   計画3−1:カラバ侯爵がたくさんの資産を持っていると思わせる
  計画3−2:カラバ侯爵がケチではないと思わせる
  …

  のようになります。そして、計画3−1は、「王様に対して農民という第3者にカラバ侯爵の土地答えさせる」という実行(D)まで分解します。 今回は計画が実際に行ったことのみ書いてありますが、本来は出せるだけ出して、その中からより効果的なものを選択していきます。

◆ PDCAで王様に

 このように実際の"トンデモナイ"と思うような計画も、実際に行うことまで細かくできたなら、できそうな気がしませんか?

   本当にPDCAをやる場合には、実際の実行まで分解したときに、いつまでにやるということと、その回数などの数字で判断できることを検証(C)にしておきます。 そうすると、期限が来た時には実施できたかどうかの検証が自然に行われます。

 この実際に行った行動、例えば、計画3−1〜計画3−Xというのは、すべて達成できていれば、計画3の王様を5回感心させるが達成できているはずです。 そのように計画を分解しているはずなので。もし達成できていないとしたら、計画3を分解したときの仮設の立て方や分解の仕方が間違っていたということになります。 そうしたら、その場で調整(A)を行えばよいのです。

 実際PDCAが回らない一番の原因はこのように実行フェーズまで分解しないことと、分解したら必然的にチェックできるシステムにしていないためです。 難しい目的を達成するにはPDCAしかありません。その場合には、猫がどうやって成功したのか?を考えながら行ってみてください。

※PDCAとOODAに関する補足
 一応補足として、PDCAは古い。これからはOODAだという意見があります。 私自身はこれはどちらでもよいと思っています。単に名前が変わっただけでやっていることは同じです。 PDCAでもOODAでも、やることを考え、実際に行い、反省することには変わりはないからです。



次回は、北風と太陽を取り上げます。 北風と太陽と旅人この3者の関係は、商売における自社と競合とお客様として考えることができます。 いかにしてお客様に満足して対価を払っていただくのか? 北風と太陽から考えます。

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