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革新性は大きな成長につながるがリスクも大きい

因幡の白うさぎ
 昔話で経営塾。今回は因幡の白うさぎがテーマです。
 海を越えて向こう側の島に渡りたかったうさぎが、サメの数を数えてあげると言って向こうの島まで整列させます。 しかし、最後のサメの上で、サメをだましていたことをつい口に出してしまい、毛をはぎとられたという話です。 (※ 詳しく知りたい方は、wikipedia:因幡の白兎を参考)

 ここでのポイントは、白うさぎが今までにない革新的な方法を考え出したことにあります。 うさぎには海を渡る方法がないとなっていますから、船で渡ったり、泳いで渡ったりということができたのかはわかりません。 しかし、そのような状況でなんとか向こう岸にわたりたいうさぎは、サメを使って向こう岸まで一時的に道を作るというアイデアを思いつきます。 そして、実際にその道を使って向こう岸を目指します。これまで、向こう岸にわたるという方法が全くないのであれば、革新的な"移動"です。 また、船や泳いで渡るという方法があれば、向こう岸にわたるという結果は同じですが、"移動方法"が革新的です。 どちらにしても、非常に革新的な方法です。

 うさぎが向こう岸にわたる方法は、これまでのうさぎ社会では思いつきもしなかったことです。 このように、今までにない革新的な手法をイノベーションと呼びます。

◆ イノベーションとは

 近年、頻繁に使われるイノベーションという言葉ですが、簡単に言えば、うさぎのように革新的なモノやコトを表す言葉です。 一番わかりやすいのは、今までにない技術を作り出した場合です。 少し前に作られた技術であれば、3Dプリンターはこれまでにない技術ですね。 従来は型を使っていたところ、3Dデータをもとに作成してしまいます。

 今後期待されているのはAI(人工知能)です。少しずつですが、いろいろな商品展開が進んでいます。 身近なものではAmazonのAlexaですね。AmazonEchoに搭載されています。 ビジネスユースではIBMのWatosonなどもあります。

他には、革新的なプロセスや、商売をする場所(市場)を作るなどがあります。

 因幡の白うさぎであれば、向こう側にわたることそのものがこれまでできていなければ、 商品やサービスそのもののイノベーションでとなります。つまり、向こう側にわたることが可能になるというモノ・コトそのもののイノベーションになります。

 また、船や泳いで渡る手段があったのであれば、向こう側にわたるという革新的な手段に当たります。つまりプロセスのイノベーションになります。

◆ イノベーションの難しさ

 強力なイノベーション(破壊的イノベーションと呼ばれる)が発生すると、経済に非常に大きな影響を与えます。 その結果、業界の圧倒的に強い企業が消えてしまうことがあります。 最近の事例では、写真に関する製品の移り変わりがわかりやすい事例です。 フイルムカメラ全盛期には、世界で圧倒的な強さがあったコダック社と富士写真フイルムは、その後、デジタルカメラの出現によりフイルムビジネスが一気に傾きます。 その結果、多くのデジタルカメラ会社が業界をリードします。 しかし、その後、スマートフォンのデジタルカメラが一定の性能を確保すると、デジタルカメラ業界は一気に下降線をたどります。

 このようにイノベーションは大きな影響を与えるのですが、今までのだれの頭の中にもないようなことを思いつき商品にする必要があります。 このことをフォードの創業者ヘンリーフォードが非常にわかりやすい名言があります。

  もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。

 非常に的を射ており、わかりやすい表現です。しかし、このような困難をなんとか乗り越えてイノベーションを起こしても、その先に大きな壁があります。 うさぎもイノベーションの先にある壁にぶつかります。

◆ イノベーションの向こうにある壁

 イノベーションを起こしたうさぎは、イノベーションを成功させることができず壁にぶつかっています。 うさぎの場合は、慢心や気のゆるみですが、現実的なイノベーションにも同じように大きな壁があります。

 イノベーションはこれまでにない革新的なモノ・コトです。 そのため、必ずしも成功するとは言えません。むしろ失敗する事案のほうが多いと考えられます。 そのイノベーションの壁となる理由のうち有名な3つに、魔の川、死の谷、ダーウィンの海と呼ばれるものがあります。

イノベーションの壁

 "魔の川は、研究していたものが物やサービスをつくる段階に移ることができるか?"です。 研究は必ずしも日の目を見ませんので、商品が作られずそのままなくなってしまうことは珍しくありません。

 "死の谷は商品開発にいたったが事業として商売に変わるか?"を表します。 とりあえず作ってみたけれど、商品として売り出すために生産ラインを作ったりするほどのものかは難しい判断です。 生産ラインの製造は相当なコストがかかりますので。

 "ダーウィンの海は、実際にたくさん売り出されたものの、商品やサービスは生き残れるか?"ということになります。 わかりやすく言えば、一発屋で終わらないで長持ちするか?です。 多くの競争がある市場で、継続して商売を行っていくには、戦って勝たなくてはいけません。

 このようにイノベーションは発生させることも難しいですが、それを商品化させることもまた難しいものです。 しかし、それだけに高い価値があります。狭い範囲や限定的な内容でもよいのでイノベーションを常に探求することが 会社を大きくする第一歩だと思います。



次回は、猫の計画実行能力を取り上げます。
すばらしい計画と実行力、そして検証・調整力をたぶんはっきしたのは長靴をはいた猫です。


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