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財務分析実践編:シャープ2018年3月期

 分析は、有価証券報告書をもとに実施します。有価証券報告書とは株式公開をしている会社が会社の情報を報告するために義務付けられているものです。 今回は、シャープの2018年3月期を、中小企業の視点から簡易な財務分析を行います。 本来、財務諸表は貸借対照表→損益計算書の順で行いますが、財務分析が苦手な方でも入りやすいように損益計算書→貸借対照表の順で行っていきます。

 今回はシャープの事例を数字と業態のみから検討した今後のとるべき方針と、今回の事例から中小企業が学ぶポイントです。

◆ 今後、とるべき方針

 3年間の数字の変動から、素晴らしい構造改革が進んでいることが見えます。 今後は、現状の経営改善の延長となるでしょう。 あえて言うならば、経常利益率が4%しかありませんので10%を目標として、改善していくことです。

 業界動向をみると、家電業界は近年は若干の向上が見られるものの、10年前と比較すると微減であり 現時点で市場拡大は見込めない。いかに他社と差別化して商品を売っていくかがポイントです。 特に輸出業については、輸出先のニーズに合わせた対応が必要です。 インドでの花柄冷蔵庫等、日本人では思いつかない輸出国のニーズをいち早くキャッチできることが重要です。

 一番の懸念点は、急激な組織改革により、従業員のモチベーションが低下している可能性です。 特に、製造業にとって非常に重要な研究開発費を大きく削減しています。 中小企業白書によれば、研究開発費と経常利益には相関があります。

研究開発費と経常利益の関係
 ※ 中小企業白書2017年版より

そのため、研究開発費の削減は将来の利益の削減となりかねません。新規企業の買収も行っているようですので、経営者のリーダーシップのもと 従業員のモチベーションを高く保ち、将来利益の源泉を構築する必要があります。

◆ 今回の事例から学ぶポイント

 損益分岐点に着目して、改善がされているように見えます。 このように指標を絞ることで様々目的が明確になり効率的な経営改善が可能です。 特に今回指標として注目する損益分岐点売上高は会社が黒字となるか赤字となるかの境の数値です。
 この数値をもとに検討すると、会社の最低限目指す売上がわかるため、経営上、重要な指標です。 3期比較、5期比較等を用いて、適切な損益分岐点売上高の目安を常に意識してください。

今回で本事例を終わります。よろしければ、他の事例もご確認ください。


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